010:「着眼点」が企画の始まり

こんにちは。

こんなブログ書きながら、前回の「BBTアイデア天下一武道会」は惜しくも11位とランクインを逃して憂鬱な日々を送っているhshingoです。

今日は、003号で定義した「企画を生み出すのに必要な力」の「Innovationスキル」の中でも「着眼点」についてご説明したいと思います。

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ありきたりな企画を考えたくない方には絶対に必要なのが「着眼点」だと思います。

「着眼点」とは次の問いに答えるものです。

「世界に関する命題のうち、多くの人が真ではないとしているが、君が真だと考えているものは何か?」

例えば「通勤電車での問題を解決する企画を考えてください」と言われた時に、あなたならどんな「問題」に焦点を当てるでしょうか?

  • 駆け込み乗車
  • ヘッドフォンの音漏れ
  • 優先席を陣取る若者
  • 床に座り込む酔っ払い
  • 冬の暑い車内の気温

第二回のブログでも書きましたが、

「なるほど、うまいね!」と言われるためには、以下のどちらかの要素が含まれてないといけません。

  • 多くの人が気づいていない(諦めてる)問題」に気づく
  • 多くの人が思いつかない方法」で解決する

ありきたりじゃない企画を思いつくには、「多くの人が気づいていない(諦めてる)問題」に気づく必要があって、さっき挙げたような問題ってみんな気づいてる問題だから、あんまり面白くないと思うんです。

例えば

  • 網棚に大きな荷物を載せる時に、吊り革が荷物に巻き込まれて網棚方面に引っ張られ、荷物を載せきった後に額に向けてすごいスピードで落ちてきて事件が起きる問題
  • 見るつもりないんだけど、目の前の人のスマホ画面が目に入ってきちゃってLINEのやり取りとか一瞬見えちゃって、すごく真面目そうな人なのにLINEでの文体がめちゃめちゃフランクで笑っちゃう(みたいに自分の画面も後ろの人に見られてる可能性があることに気づかない問題)
  • お婆さんに席を譲って立ってたんだけど、すぐ目の前で座ってた人(お婆さんの隣)が駅で降りて席が空いて、さっきお婆さんに席を譲りたての自分はその席に座るわけにはいかないんだけど、明らかに自分はその空席の目の前に立ってて、他の人が空席に座ろうにも邪魔な状態というシチュエーション

とか、そういう問題に普段から気付いているかどうかが結構大事だと思うんです。

他にも、例えば「転職サイト」って呼びますけど、あれって新卒の学生向けのサイトが「就職サイト」だから、それとの対比というか識別のために「転職サイト」って呼ぶんでしょうけど、実際には、今現在、離職中の人からしたら「転職サイト」じゃなくて「就職サイト」なんですよね。

「転職サイト」という言葉自体に「今働いている人向け」というニュアンスが入っていて、一番必死に仕事を探している離職中の方々にとってはどこか排他的な感じがする、という問題に気づいているか。というお話です。

こういうことに気づけるかどうかは、普段から人々の「ニーズ」に着目してるのか「インサイト」に着目してるのかで差が出ると思います。

ここでいう「ニーズ」とは「人が気づいている解決したい問題」のことです。一方で「インサイト」は「人がはっきりとは気づいていない問題」のことです。

どういうことか。
僕が一番好きな例えが「ディズニーのDVDを親が買う理由」です。

ディズニーDVDを買ったお母さんに「どうしてこのDVDを買ったんですか?」と聞くと、「子供をディズニーのファンタジーの世界に触れさせてあげたい」みたいな理由が出てくるのですが、それは「ニーズ」レベルの話で、「インサイト」というのは「自分が忙しい時間に一定期間子供をテレビに釘づけにしておきたい」というレベルの話です。

お母さんは、自分のその問題の解決のためにディズニーDVDを採用していることに気付いてすらいない可能性がある。本人すら気付いてないかもしれない問題のことをあなたが気付けているか?という問いです。

この力を試すためには簡単な方法があります。前回のコラムで紹介した「人志松本のゆるせない話」の真似をすればいいんです。

「あなたの許せない話を教えてください」って問われて、瞬発力でどれだけの数と質が出るか。まさかそこで誰もが許せない当たり前な話してもつまらないでしょう。どれだけ、普通の人が気付かない、あるいは見逃している問題を捉えながら生きているか。それが問われます。

最後に、「着眼点」の力をチェックするチカラのチェックシートを付けておきますので、セルフチェックしてみてください。6つのチカラについて①から⑥までのレベルチェックが可能です。自分がお仕事で企画に携わってる人向けの内容ですので学生の皆さんからすると少しピンと来ないものもあるかもしれませんが、まあ雰囲気は分かっていただけると思います。また、事業の特性上、BtoBの方からしたら「カスタマーインサイト」は不用かもしれませんし、BtoCの方は「クライアントインサイト」は不用かもしれません。ご自分の事業に当てはめてチェックしてみてください。

実社会で活躍するレベルはオール④以上ぐらいが目安かもしれません。私的にはオール⑥を目指して精進したいものです。まだまだ日々修行です。

もしよろしければ、ご自分で採点してみてそれぞれ何点だったかをコメント欄に残していただけると参考になります。

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そいでは!

【今日の「細かすぎて伝わらない思考」】

朝の新宿駅の小田急からJRへの乗り換え口の人のごった返しったらすごいです。自動改札を人々がピッ、ピッ、ピッ、ピッと駆け抜けていくのを見ながら、そういえば自動改札がなかった切符の頃の乗り換えって、駅員さんがあのはさみみたいなやつでチンチチンチンチンってリズムで挟んでたのかなぁ?と思考を巡らせた瞬間に「あっ、磁気のついてない定期券だから見せて通過してただけか」と思いつき、「ん?だとすると駅員さんの動体視力半端なくねぇか?絶対に見切れてないよね」とまた疑問が出てきて、結局、昔の鉄道の乗車券のいい加減な運用に笑えてきた、という話です。よく、ITが人の仕事を奪うって言いますが「自動改札のところに立たされて、すごいスピードで駆け抜けていく乗り換えの人の定期券を動体視力で認識して、違反の人がいたら呼び止める仕事」を今からやらせたら、すごく辛い仕事ですよねw?エクセルの計算式をそろばんでやらされるのも辛い仕事。企画の仕事はIT化されない仕事として取り上げられますが、本当かどうかはこのブログを書きながら考えたいと思いますw。

※企画道ブログにリクエストしたいテーマがあればコメント欄に書いてください

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