007:誰でもできる思考の枠の外し方-企画プロセス実況中継-4

こんにちわ。

では早速、「前例起点発想&Break the Bias」パターンで企画を立ててみます。

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細かい裏設定は004の投稿を見ていただければと思いますが、STEP①の結果、以下のように目標が決まったという設定で行きましょうか。

大御所OBとの面談の中で「今、63%の就職率を1年間で5%改善すること」を条件に寄付金は減らさないという約束を取りつけた。

まず、今回のお題は「よくあるケース」なので「前例(今回で言えば、中堅大学が就職率を上げた実例)」がかなりの確率で存在すると仮説を立てます。

なので、最悪はその大学のやったことを真似すればある程度就職率は上げられるという最終手段を確保します。全然面白くないですが、時間ない中で最終撤退ラインを確保しておくことは精神衛生上大切なことです。

でもですよ、普通に考えたら今回のA大学さんも、それら成功事例ぐらいはヒアリングしてて、そこで「就職ガイダンスの回数」や「キャリアアドバイザーの数」が足りてないと気付いて手を打ったわけです(多分)。だから、キャリアセンター長にどこの大学の事例をベンチマークしてそれらの手を打ったのかだけヒアリングして、お手本にした大学が、就職率を伸ばした大学であれば、しめたものです。なんでその大学が伸ばした手法を真似したのにA大学では伸びなかったのか。そこから発想を始めます。

まあ、普通に考えて就職ガイダンスの数を増やしたり、キャリアアドバイザーの数を増やしても就職率が全く変わらないということは、かなり悲しいことで、他の大学で伸びた方法がA大学では通用しなかったとなると、これはもうA大学に何かの問題があると想定するわけです。もちろん、ガイダンスの内容やキャリアアドバイザーが超ヘボイ可能性もあるので、そこも確認しておきますが、まあ就職率が全く変わらないということはそれ以外の可能性があるほうに僕は賭けます。

ん?待てよ?他の大学は就職率が上がったっていうけど、もしかしたらA大学は下がり続ける就職率が下げどまったって可能性はないか?就職率が全く変わらないのではなく、下げ続けていたのが止まったって考えられないか?調べてみたら、やっぱりそうでした。毎年下がり続けていたA大学の就職率は確かに今年の施策で下げ止まったように見えます。(もうここら辺は勝手な妄想で話し進めてますのでご了承ください。思考の流れだけお楽しみください)

となるとですよ、今年打った施策は悪くなくて、これに加えて就職率を5%アップさせる打ち手を打ち込めばいいんです。やっと立ってる場所が少し明確になってきました。

ここまでが「前例起点発想」です。

さて、ここから「Break the Bias」を使って、普通じゃない取り組みを企画します。
(うまくいくかな、、、ドキドキ)

「Break the Bias」を考えるときは、まずは多くの人が考えそうな”いい企画”を考えて、それがなぜ”いい”のかを抽出します。

「就職率UP 取り組み」でググって主要なものを探ります。

  • インターンシップの参加をより強く推奨する
  • 課題解決型授業の強化
  • 就職成功した先輩の体験談講演
  • 企業を誘致しての仕事のやりがい講演
  • 英語学習(TIOEIC)や資格取得の推奨
  • 海外留学の推奨

などでしょうか。

さて、Break the Biasの発想では、これらの企画が全てBiasに乗っかってると考えて、それを意図的に壊しにいきます。

色々な軸の取り方があると思うのですが、これらのアイデアは全て「学生の能力を伸ばす」もしくは「仕事のやりがいやいい面を伝えようとする」ものばかりですね。基本的にどんな就職支援もこれらの掛け合わせのゾーンに収まります。だって就職成功するには「学生の能力を伸ばす」か「仕事のやりがいやいい面を伝える」を伸ばすしかないと思いますもんね。常識ですよね。Biasです。この軸に乗っかってアイデア考えても全然面白い新しいの出てこないです。だからそれを逆手にとって考えるのがBreak the Biasです。

Biasを壊すというのは、それら2つの軸上で反対に位置する「●●」を強制的に作り出し、真逆のゾーンを作り、そのゾーンで強制発想することです。

 

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今回は「●●」は何にしてみましょうか?例えばこんなのを置いてみます。

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「学生の能力を低める」×「仕事に就けなかった時の辛さを伝える」で強制発想します。例えば、

  • 就職の道を選ばずに後悔してる先輩を呼んで、講演してもらう

これはまあまあいいかも。

学生の能力を低める?んー、こっちはあんまり筋よくないかも・・・。変えよう。

とりあえず、3つ出してみたけど、「親の能力を伸ばす」も「教授の能力を伸ばす」も結構普通にありそうだな。「卒業生の能力を伸ばす」にちょっと可能性を感じる。

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「卒業生の能力を伸ばす」ってどういうことだ?すでに就職してる卒業生のビジネススキル育成を大学が継続してやり、卒業生が社会で活躍するのを支援するアイデアはどうか?企業内育成もだんだん淡白になってきてる中で、ニーズはあるかも。卒業生が社会で「使える」という評判が立てば、在学生の就職時にA大学の企業人事に対するブランディングが高まって就職率が上がるんじゃないかとか妄想してみる。在学生はこれ以上甘やかさずに、逆に就職しなかった時の恐怖を植え付け、必死さを醸成。一方で卒業生にはビジネススキル育成を行い、A大学の卒業生は「使える」というブランド形成を狙う。

という企画の種を考え付きました。実際にはここから実現可能性を加味してもう少し企画を練り込んでいきます。

どうでしょうか?普通に”いい企画”を考えるよりも、スパイスの効いたアイデア出そうじゃないですか?「今までにない企画を」と言われたら、この思考法を使います。もちろん、この思考法じゃなくても正攻法で考えたほうがいい場合もありますが、今回のケースだと、普通に使うと思います。

あんまりきれいに決まらなかった。。。

今度別の問題でもう一度チャレンジしてみようと思います。

そいでは!

【今日の「細かすぎて伝わらない思考」】

(どなたかの言葉)
しばしば「問題が分かれば、答えは出たのも同じ」だと主張するマネージャを見る。このような人種は、自らは「問題を示す」だけで、後は担当者や専門家に任せて恥じない。何しろ、問題が分かっているのだから、後は楽なものだと思っている。仕事をするということは「問題の答え」を出すことである。このようなレベルのマネージャは、担当者や専門家が答えを出す行為の中で起こす失敗が耐えられない。もっとしっかりやれ、もっと論理的にやれと騒ぐ。このような人は、問題を明らかにする思考プロセスしか知らないので、解決策も同様に考えられると思っているから困ったものだ。

※企画道ブログにリクエストしたいテーマがあればコメント欄に書いてください!

 

 

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